☆ホホバオイルとは?☆
ホホバオイルとは、米国南西部やメキシコ北部の砂漠や乾燥地帯に自生しているツゲ科の常緑性カン木の種子を圧搾し、低温ろ過したキャリアオイルです。
正確にはオイル(油)ではなく黄色のワックス(蝋成分)で、ホホバワックス(JOJOBA WAX)と呼ばれることもあります。
だいたいピーナツと同じぐらいの大きさのホホバの種子には、50〜60%ものオイルが含まれています。
過酷な環境で育つカン木は、やはり乾燥した気候に対応するため、水分をうまく保持するような特徴があります。
ホホバは大切な水分の放出を防ぐため、ホホバに含まれる98%の ワックスエステル を含んだ脂層で表面を覆い水分の放出を防ぎ、過酷な自然環境と気象の変化を自ら保湿制御しているのです。
人体の角質にはホホバと同じワックスエステルが含まれています。
そのため、ホホバオイルによってその効果を健康へと活かすことが可能なのです。
350,000種の植物を鑑別した結果でも多量のエステルを含む植物はホホバ以外にはありません。
そして、人間が本来作り出すエステルとホホバの種子に含まれるエステルはまったく同質のものなのです。
ホホバオイルは米国南西40,000エーカーで耕作され、約30%が米国で生産されています。
その多くは、日本をはじめヨーロッパに輸出されています。
また、酸化しないという特性から保存性がきわめて高く、アロマテラピーではスイート・アーモンドオイル、グレープシード・オイルと並んでよく使用されます。天然ワックスですから気温7度以下で固形になりますが、常温でもとに戻ります。品質的には全く問題ありません。もともと酸化しにくい性質なので安全性が高く、防腐剤や酸化防止剤の必要がなく長期保存が可能なのです。
☆ホホバオイルの歴史☆
数世紀前、ネイティブアメリカンたちは、ホホバオイルを砂漠からの黄金の液体と呼んでいました。
ホホバの栽培が本格的に始められたきっかけは、1971年のマッコウクジラの捕獲禁止からだと言われています。
この時に、マッコウクジラとホホバの類似点から、アリゾナ大学などの研究者によって、ホホバには多くの優れた効果があることが科学的に研究され、発見されました。
その後、完熟したホホバの種子から得られる黄金の液体は食用油、傷の治療、肌の乾燥、髪の手入れ、ヤケド、湿疹、栄養補助食品、ダイエットサプリメントなどに使用され、過酷な気象条件で生活するための貴重な植物として重宝されてきたのです。
☆ホホバオイルの効能☆
優れた保湿機能を持ち、皮膚への浸透性が高く、刺激性のないオイルなので、敏感肌の人でも安心して使用することができます。
ホホバオイルは10℃前後で固形化しますが、温めると液体に戻ります。(他のキャリアオイルと異なり、湯煎して液体に戻しても品質を損なう心配がありません)
ホホバオイルには、豊富な天然トコフェロール、アミノ酸、ミネラル、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEが含まれており、殺菌作用、ケラチン構成効果 もあります。
また、ホホバオイルの殺菌性も注目すべきポイントです。
ミシガン大学のテストでは、皮膚菌類と最も一般的な皮膚バクテリアのうちの5種がホホバオイルの中で生き残ることが出来ませんでした。
又、ポートエリザベス大学のZille教授は、ホホバオイルの反バクテリアの影響に関する研究をした結果、1時間15分以内にホホバオイルがバクテリア・ブドウ 球菌 を破壊することを提唱しました。
ホホバオイルは皮膚になじみやすくさっぱりしているといった特徴から、乳液・クリームなどのスキンケア製品、口紅、ファンデーションなどのメイクアップ製品にも使用されています。またニキビ治療やフケ防止にも効果があると云われています。
100パーセントの天然成分なので、一般の化粧品に含まれる石油系、界面活性剤・色素・香料・カルボマー、パラペン、ゲル化剤などの指定成分の心配もありません。
ホホバオイルの保湿効果は、どんな化粧品、植物オイルにも比較ならない効果があり、化粧水、美容液、保湿ジェル、メイクアップリムーバーなどは不要ですから大変に経済的といえます。
ホホバオイルは、シニアーホームのお年寄りの乾燥肌にも使用されています。
お風呂上りの乾燥しやすい肌に、軽く塗布してマッサージするだけで、乾燥肌特有のカユミも収まりますので大変好評で喜ばれています。
また、ヤケド肌の治療と改善にもホホバオイルは効果を発揮します。
ヤケドの皮膚を改善する優れた働きがあり、実際に多くのヤケドの皮膚の痕が改善されています。
その他にもシミやアトピー性皮膚炎、痔の治療にも優れた効果が期待できます。